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『BOY A』


好き度:★★★★☆

「BOY A」
14年間の刑期を終えて少年院から出所した24歳のジャック(アンドリュー・ガーフィールド)は
ソーシャルワーカーのテリー(ピーター・ミュラン)からアパートと仕事をもらい、
過去を隠し、新しい生活をスタートするのだが・・・・・。

「人は罪を償ったらゆるされるのか・・・・。」

人生のほとんどを少年院で過ごしたBOY A(少年A)。
エスケープというスニーカーをプレゼントしてもらい、自分の新しい名前をジャックと決めて
初めて社会にでる表情の輝きはなんとも素晴らしい。

仕事もまじめに勤め、同僚とも仲良くなりバーにくりだしてお酒を飲んだり、初めての恋も経験する。
なんでもないような平凡な出来事のひとつひとつがジャックにとっては新鮮で、
ささやかな幸せで溢れている毎日。

しかし、周りの人との関係が深まるにつれ、自分の過去を隠しておかなければいけないことに
葛藤もおぼえはじめる。

新しい生活と平行して、フラッシュバックで子供時代の映像が流れ、
彼がどのように育ってきたかが少しずつわかってくる。

本当にジャックが純粋で心優しい青年で、一生懸命に毎日を生きているのがほほえましくて
見ているうちに彼に対して誰もが好感を持つ。
「いい子だなあ。このまま、幸せになって欲しい。」
そう思った瞬間、初めて彼が犯した罪が明らかになる構成。


私なら赦すだろうか?過去を知ってしまったら。
もし、彼が隣人、友人もしくは恋人であったら果たして受け入れられるか?
たとえ、罪をつぐなったとしても・・・・。

ジャックを演じたアンドリュー・ガーフィールドがよかった。
生まれたばかりの赤ん坊のように一生懸命に一歩ずつ、新しい人生を積み重ねようとする真摯さ、
しかし、いつこの世界が崩れるかもしれないという不安。
その感情の揺れをとても繊細に演じていたと思う。

結局は、ジャックがおこなった親切が、皮肉にも彼の過去を暴くことになる。
新しい人生をやりなおそうとした彼をおいつめる社会の壁。

人が罪を犯すこと。罪を償うということ。罪を償った人をゆるすということ。
自分ならどうするだろうかと考えずにはいられない作品でした。

『僕らのミライへ逆回転』


好き度:★★★★☆
「Be Kind Rewind」
映画好きの、映画好きによる、映画好きのための作品

DVD全盛のこの時代に、VHSしかおいていない街角のオンボロビデオレンタル店。
店員のマイク(モス・デフ)は、フレッチャー店長(ダニー・グローヴァー)が出張中、
留守を任されたのだが、いつもお騒がせな親友ジェリー(ジャック・ブラック)が、
前日に発電所に忍び込み、強烈な磁気を浴びたせいで、
商品のビデオの中身が全て消去されてしまった!!困った二人が思いついた解決法とは!??

以前からとっても楽しみにしていた本作品。期待以上に素敵な映画でした!

ビデオの中身がなくなっちゃった!どうしよう!
ならば、自分たちで映画をリメイクしちゃえ〜!どうせストーリーは詳しくしらないんだろうしって、
んな、アホな・・・・とドタバタで始まりましたが、名作の数々がリメイクされるさまは本当に楽しくて。
「ゴースト・バスターズ」「2001年宇宙の旅」「ロボコップ」「ライオン・キング」etc...
どれも皆に愛された作品で、一発でその映画とわかるシーンを選び、ハンドメイドの温かさがいっぱい。
このへんの映像作りのアイディアは、さすがミシェル・ゴンドリー監督。
あんまり綺麗過ぎてもうそ臭いし、かといって、チープすぎてもつまんないし。
そのへんのセンスがとってもいいの。音楽も素敵だし〜。
2001年宇宙の旅なんか、爆笑してしまったよ。

彼らのリメイク作品は街中の評判になり一大ブームをまきおこすんだけど、
著作権侵害だと、ねじこんでくる弁護士役にシガニー・ウィーバーってキャスティングにニヤリ。
(ゴースト・バスターズにでてましたもんね。)

そして、ビデオ屋の窮地を救うために、街中のみんなが力をあわせて
自分たちにしかとれないオリジナルな映画を作ろうとするところで、もう私の涙腺は限界。
みんなで好きなように作った映画を、みんなで一緒に見て楽しむなんて最高だよね。
スクリーンを見つめる街中の人の顔がもういいんですよ・・・・。
1シーン、1シーンにぎっしりこめられた映画に対する愛情が、もう愛しくて愛しくて。
エンドロールの最後まで席が立てませんでした。

結局、ビデオ屋はどうなったのか?ってとこまで描かないのもよかったな。

ちなみに劇中に何度か登場するファッツ・ウォーラーのグラフィティ(壁画)は
ゴンドリー監督の息子によるものらしいです!

『パブリック エナミー ナンバー1 (Part1 & Part2)』 @東京国際映画祭


好き度:★★★★☆ 

強盗と脱獄を繰り返し「公衆の敵 No.1」と評された犯罪者ジャック・メスリーヌの半生を描く。

東京国際映画祭の締めくくりに見ました。
この映画、2部作で、Part1 & Part 2を一挙上映だったため、延べ4時間。
シアターコクーンの椅子はかなり座りごこちが悪かったのですが、
しまいにはそんなことが気にならなくなるくらい、面白かったです
ジャック・メスリーヌとはフランス人なら誰もが知ってるくらい有名な犯罪者だそう → 

銀行強盗や金持ちの誘拐などの罪で、刑務所にいれられても、
脱獄は不可能といわれている刑務所から逃げ出し、
1週間後にあろうことか刑務所を襲撃し、仲間を助け出そうとしたり。
変装が得意で、指名手配されているなか、医者に変装して父親のお見舞いにいったり。
公判中に裁判所から脱走したり、女性雑誌の取材を受けてみたり。
とにかくやることなすこと派手なんです。自己顕示欲が非常に強い人。
その人生をたどるだけで、そりゃ、映画になるだろう〜と。

そのジャック・メスリーヌをヴァンサン・カッセルが演じています。
若い時は引き締まった体なのに、中年になるにつれてメタボ体型になっていましたが、
実際役作りのために、体重をコントロールしたそうです!(体型の変化たるやすごいです。)
犯罪を楽しんでいるかのようなふてぶてしさや、人をひきつけるチャーミングさ、
自尊心を傷つけられたときのキレっぷりなど、
様々な面で構成される複雑なキャラクターを魅力たっぷりに演じていて見事。

なので、犯罪者なのに、だんだんとジャック・メスリーヌという一人の男に魅了されちゃうんです。

他の出演者もフランスのオールスター総出演らしいです。
私はあんまり詳しくはなくて、どれほどすごいのかはちょっとピンときませんでしたが、
リュディヴィーヌ・サニエは可愛かったなあ〜。あれほど売れているのに脱ぎっぷりが素晴らしい!

つくりが雑だと思うところもありましたが、
ジャックの犯罪者として人生をまっとうしようとする生き様に強引に引きづられて最後まで見てしまう。

2部作ということで配給未定だそうですが、これだけ面白いなら公開すべきだわ!

『パコと魔法の絵本』


好き度:★★★★☆ 

入院患者の大貫(役所広司)は、金持ちだが、悪態ばかりつく偏屈で頑固で嫌われ者のジジイ。
そんな彼が病院内で出会った一人の少女パコ(アヤカ・ウィルソン)は、
事故の後遺症で1日しか記憶がもたない。
純真で無垢な魂をもつパコと交流を持つうちに、
大貫はなぜだか忘れていた暖かい気持ちを取り戻すようになる。
パコのために思い出を残してあげたいと願う彼は、曲者揃いの入院患者と病院のスタッフを説得し
彼女が大好きな絵本「ガマ王子とザリガニ魔人」を劇でみせてあげようとする・・・。


偏屈な頑固ジジイがクリスマスに改心する話といえば、「クリスマス・キャロル」が思い浮かびますが、
映画の原作である舞台の題名は「MIDSUMMER CAROL」なんですね。

色と光であふれた美しい映像に、マックステンションの個性豊かな寓話的キャラクターたち。
そして、天使のような無垢な魂と笑顔をもつパコ。
メルヘンとファンタジー満載の可愛い映画だと思っていたのですが、まさかこれほど泣かされるとは。

「頼む。涙のとめ方を教えてくれ・・・。」
「思いっきり泣けば、涙はとまるものなんですよ。」

3DのCGと実写の合成で、映像的には非常に凝っているのですが、
そこに流れるストーリーはシンプルでわかりやすい。

誰もが愛さずにはいられない可愛いパコの記憶の中に、なんとか楽しい思い出を残してあげたい。
最初は彼女のために始めたことだけれど、それが次第に自分のためにもなっていく。
「誰かのために」一生懸命になることで、
それぞれが抱えている生きていくうえでの孤独や弱さが
次第に癒されていく過程は、なんだかこちらまでも気持ちが揺さぶられるかんじ。

出演者がそろいもそろって素晴らしい!
台詞の掛け合いも漫才のようで、間が絶妙。
阿部サダヲの、ぶっちぎりのハイテンションぶりは、もう大好き!としかいいようがないです。
あと、土屋アンナの悪魔のような看護師も、上川隆也の医者のおとぼけぶりもいいな。
あ。彦摩呂もインパクトありました(笑)

まっすぐなシンプルなストーリーに泣かされ、すわ、号泣モードにはいろうとした瞬間に
爆笑シーンが突如入り、しまいには、泣いているんだか、笑っているんだか、
もうわからずにぐちゃぐちゃになっておりました。
涙と笑いの要素が共存する素敵な作品でしたね。これぞ、エンターテイメント

私までも「世界一、幸せな絵本」を読んだ気分になりました。

『ブーリン家の姉妹』


好き度:★★★☆☆ 

父親と叔父の野心のために、イングランド王ヘンリー8世の寵愛をめぐる運命に翻弄される
アンとメアリー、ブーリン家の二人の姉妹の物語。

ヘンリー8世って王妃と離婚したいがためにローマ・カトリック教会から離脱し、
イギリス国教会を作ったという程度の知識だったですが、
そのへんの時代背景がわかって興味深かったです。
権力争いはすさまじく、昨日の友は今日の敵。
反逆罪の名のもとに、あまりにも理不尽に処刑される数の多いこと・・・。


容姿もよく心優しい妹メアリーをスカーレット・ヨハンソン。
気がつよく才気あふれる姉アンをナタリー・ポートマン。
一人の男性をめぐる二人の争いが見どころのひとつだと思いますが。
やはり、ナタリー・ポートマンの演技のほうが一枚上手でしたね。

一度は、妹に王の心を奪われ、宮廷を追われたアンですが、
再び宮廷に呼び戻されたときにあらゆる手練手管を使い、王の心を虜にするさまは妖艶で
思わず目が離せませんでした。・・・・そのテクは現代の私たちも学ぶべきかも!(笑)

この時代の女性は、子供を産む道具としての存在価値しか認められなかったのですね。
いくら聡明であっても、愛情に対して真摯であっても、
時代の大きなうねりのなかでは、女性の力は本当に微々たるものでただ呑み込まれるしかない。
二人の姉妹がたどる運命はあまりにも過酷で哀しいものです。

全体としては、もうすこし人物描写が深くあってほしかった。
ヘンリー8世があまり魅力的に描かれていないし、
彼がメアリーを捨て、アンに惹かれずにいられなかった葛藤や、
しだいにアンに対する憎しみを募らせていく過程をもう少し見たかったし、
メアリーのアンに対するネガティブな感情もあまり描かれていなかったように思えた。

実の父親により実の母親が処刑されるというのは、後のエリザベス1世にとって、
かなりのトラウマになるぐらい重大事なのに、処刑されるまでの流れもなんだか簡単だったな〜。
惜しい。

衣装は豪華絢爛で素晴らしく、一見の価値ありです

『ぼくの大切なともだち』


好き度:★★★★☆

『君にとって
 僕は沢山いるキツネの1匹
 でも互いになじめば
 大事な存在となる
 君は僕のたった1人の人
 僕は君のたった1匹のキツネ』
 −サン=テグジュペリ「星の王子さま」より

パトリス・ルコント監督最新作。
くすくす笑い、途中では胸が痛くなり、ラストはあったかい気持ちになれるコメディ。
こういう映画は大好きですラブ

友人だと思っていた仲間から「お前の葬式には誰も行かない」と言われてしまった
美術商フランソワ(ダニエル・オートゥイユ)。
「あなたに友人なんているの?」と挑発されたフランソワは
10日後に友達を連れてくる賭けをすることとなる。
しかし、これまで他人に無関心で誰とも信頼関係を築くことをしてこなかったフランソワ。
店のパートナー、恋人、そして別れた妻との間にできた娘とも
心から通じ合っているわけではない。
彼はどうすれば友達ができるのかわからないのだ。
そんな時、誰とでもすぐ打ち解けられる社交的なタクシー運転手ブリュノ(ダニー・ブーン)と出会う。
彼のサポートを受けつつ、フランソワは友達を見つけようとするのだが・・・・。

大の大人が「友達ってどうやってつくるの?」と真剣に右往左往するさまが非常に笑えました。

「あるいは裏切りという名の犬」で、とても渋い刑事役だったダニエル・オートゥイユが、
本作品ではあまりにもとんちんかんな中年親父をコミカルに演じています。
必死に友達を作ろうとして、気持ちだけ空回ってばかりのフランソワを
不思議なことにだんだん見守ってあげたい気分になるんですよね。

友情はハウトゥー本では学べないし、
ましてやお金で買うものでもない。

相手を思いやり、喜びや悲しみをわかちあう。
時には喧嘩をすることもあるけれど、歩み寄り、許す気持ちを忘れないこと。 

映画では何度も「MON AMI(モナミ)」という台詞が出てきます。
フランス語で「私のともだち」。
その本当の意味を知ってからのフランソワが言う「モナミ」はとても暖かく響きます。

見終わった後は、友達と語り合いたくなる映画ですねヤッタv

『フィクサー』


好き度:★★★☆☆

NY最大の大手法律事務所で働くマイケル(ジョージ・クルーニー)は
クライアントに起こるさまざまトラブルを処理するフィクサー(揉消し屋)。
大規模な集団訴訟を担当する同僚の弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)は
クライアントの農薬会社U・ノース社の不正情報を知り、
良心の呵責に耐えられなくなり、反旗をひるがえす。
事態の収拾に乗り出したマイケルだが・・・・。

白と黒。現実社会では境界線が必ずしも明確ではない。
個人で白と信じていることを必ずしもいつも実行できるのではなく
組織内で働く限りは、会社の利益を優先させることもしばしば。
しかし、黒のゾーンに足を踏み入れないようにおとしどころを見つけ
自分の思いを抑えつつ、なんとかこなしていくことを余儀なくされる。
程度の差はあれ、そんなグレーゾーンで働く苦さを、少なからず誰もが経験していると思う。

長年、そんな苦い思いを呑み込みながら働いてきた弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)は、
クライアントの悪質な不正にとうとう耐え切れなくなる。
突如、いままで抑えてきた思いが爆発し、衝動のままに自分の正義を実現しようとし
あがく彼は、とても痛々しく、そして危うい。

企業の利益を守るため、あらゆる手段を尽くす企業側弁護士カレン(ティルダ・スウィントン)。
仕事の場では、つねに冷静で理路整然としている彼女は
不正を隠す良心の呵責にさいなまれながらも、
会社が巨額の損害賠償を背負うことになる状況は絶対回避しなければならない。
そのぎりぎりの狭間で働くすさまじいプレッシャーに叫びだしたくなるのを必死に押さえ、
汗をびっしょりかきながら、人知れずで自分を鼓舞しつづける。

そして、マイケル。
彼は華やかな法廷に立つことはなく、
訴訟の過程でおこるさまざまなトラブルを処理するに便利屋にすぎない。
よってそれほどの収入はなく、副業にも失敗し、借金とりに返済を迫られる毎日。
そんな自分の将来に不安と焦りを抱いている。
個人としてはアーサーに同情しながらも、それはすなわち、
組織にたてつくことになり、彼は全てを失うことにもなりかねない。
彼もその狭間で自分の無力さを痛いほど認識しつつ、葛藤する。
最終的なマイケルの選択は・・・?

この3人の人物描写がとても深く、それぞれの演技もすばらしい。
3人ともオスカーにノミネート(ティルダ・スウィントンは助演女優賞受賞)されてたのは納得。

ラストは諸手をあげて喜べる勝利ではなく、ほろ苦い。
エンドロールに流れるマイケルの表情に注目です。

余談。
セクシーでとっても人気のあるジョージ・クルーニー。
確かに来日時のインタビューはいつもユーモアあふれていて
とってもスマートだなあと思うのだけれども・・・・。

どうしても、あんまりはまれない。

なぜなら・・・・

『ヘアスプレー』


好き度:★★★★☆

とある人が「おデブが機敏に動くのはすごく楽しい。」と言ってましたが私も同感。
ブルースブラザーズ然り。
この作品もちとおデブなヒロイン、トレイシーを演じるニッキー・ブロンスキーの
エネルギーがあふれんばかりのダンスと歌、
そしてはじけんばかりのキュートな笑顔が、ホントにすばらしい。

とことん前向きな彼女を見てるこちらが思わず楽しくなります
できれば、オールスタンディングの映画館で一緒に踊りながら見たいなあ〜。
来週リバイバル上映をするはずなので、時間があったら行きたい。

トレイシーのママ、エドナを演じるジョン・トラボルタに感動しました。
とっても巨漢なママなんだけど、太ってるから外にでるのが恥ずかしい・・ってだだこねてる姿や
トレイシーに励まされて外出しておしゃれしてちょっとウキウキしちゃう姿や
パパにやきもち焼く姿などいちいち女らしくて可愛いのよ・・・・!!
ファットスーツ+ハイヒールでのダンスは大変だったみたいだけど、さすがにかっこよかったです!

昔のトラボルタを見たくなったので「グリース」借りにビデオ屋行ったら、置いてなかった
なんでや〜!!!

『バンテージポイント』


好き度:★★★★☆

テロ撲滅のサミットを成功させ、大観衆を前にスピーチを始めようとしたアメリカ大統領を、
突如、一発の銃弾が襲う!!
続く爆弾の爆発により人々で埋め尽くされた広場は一瞬のうちに大パニックに。
犯人は一体誰なのか?
大統領警護担当のシークレットサービス、トーマス・バーンズの真相の追及が始まる!

華々しい雰囲気の中でアメリカ大統領の演説が始まろうとした、まさにその時、事件はおこる。
中継車の中のたくさんのカメラの映像で状況は断片的にしかみえない。
狙撃された大統領の姿、おびえたレポーターの顔、突然の爆発音、パニックになり逃げ惑う人々。
カメラの映像を前に呆然とするテレビディレクターと同じ視点で
まず、我々は事件を目撃します。

いったい、何がおこったんだろう・・・。

呆然とするまもなく、テロ発生前にテープがキュルキュルキュル〜と巻き戻り、
次は別の人の視点で同じ物語が繰り返される。

こうして事件を目撃した8名の視点から物語は構成されます。

どれも「あ〜!!いいところなのに!」ってところでまた巻き戻る。
私、同じ場面で毎回「うわっ!!」と言ってました(苦笑)
心臓に悪いったらありゃしない・・・。

別の人の視点に変わるたびに、少しずつ見えてくるものが異なり、
謎だったことが明らかになり、同じ場面でも全然別の意味をもっていたりすることに気付く。
伏線と回答、各エピソードのバランス配分が絶妙。
そして、次第に大統領暗殺計画の全容が明らかになってくる。
構成と脚本がとてもよく出来ていると思いました。

バーンズが真相に気づき、犯人を追跡するカーチェイスがまたド迫力!
あんな街中の狭い道をよくあのスピードで爆走するわ・・・・。
このスピード感も素晴らしい!!

ロケ地はスペインではなく、メキシコシティで、撮影時には大規模な交通規制をしたみたいです。
どうりで懐かしい街並みだと思いました・・・・(笑)

最初から最後まで濃厚な密度を保ちつつ最高速度で疾走する痛快さがたまらない。
90分という長さはベストです。物凄く面白かったラブラブ

役者もそれぞれすばらしかったですが、
中でもアメリカ人旅行者演じる鶴瓶・・・じゃなかったフォレスト・ウィッテカーが
大活躍です。
逃げ惑う人の波をかき分けカメラを手にして走る、走る、走る。
しかも、スーパーマンなみの活躍!!!
ウィリアム・ハートもひさびさに見たけれど、大統領としての貫禄がありよかったです。

テロリストの意図は何か、背景も含めてほとんど描かれませんが、
逆にそこに時間を割かない分、事件の発生と解決に焦点を集中させたのがよかったと思います。

惜しむらくは最初の10分で誰がキーマンがわかっちゃったこと(苦笑)

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』


好き度:★★☆☆☆

試写会で鑑賞。公式ホームページはコチラ→ 爆弾

大人気ネット小説「ぼくちゅう」の映画化。
1979年。
とある田舎に赴任してきた駐在さんと悪がき高校生達とのいたずら合戦の日々を描く青春ムービー。

各々のしょーもないいたずらのエピソードは、笑えます。
市原隼人をはじめとする高校生達のキャラも可愛いし純粋だし、
彼らのいたずらにムキになってやりかえす大人気ない駐在さんの佐々木蔵之介はうまい!

どこかでみたことのあるような田んぼに囲まれたのんびりとした田舎の風景。
インベーダーゲーム、スライム(?)やゲーラカイトなどの懐かしいグッズ。
「魅せられて」「私のハートはストップモーション」「愛の水中花」などの懐メロも時折、はさみつつ。

しかし、どうもこの世界観にどっぷりはまれなかった。
音響の問題か台詞が聞き取りづらいってこともあったのですが、
エピソードの羅列で、ひとつのストーリーとしてつながらないというか。
クライマックスシーンも本当ならもっと感動できるはずなのにな〜。残念。
テレビで見るコントのようで、映画としてはちょっとどうかと思いました。

話としては面白そうなのでネット小説を読んでみようかな。コチラ→ 便箋

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