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『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』


好き度:★★★★☆

東京国際映画祭で鑑賞。

映画がフィルムからデジタルシネマへと時代が大きく変わろうとしている現在、
映画製作現場の人達は一体どう考えているか。
キアヌ・リーブスがインタビュアーとして話を聞く構成。


これ、映画が好きな人にとってはたまらなく面白いと思います。
いろいろ書き留めておきたいことがあったので久しぶりにブログを書こうと思った次第。

出演している監督は、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、ロバート・ロドリゲス、
ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン、
スティーヴン・ソダーバーグ、ランス・フォー・トリアー、ウォシャウスキー姉弟など、
錚々たるメンバー。
(見ている時はすぐにピンとこなかったのですが、撮影監督達もすごいメンバーです。)

「フィルムのほうが断然いい!」というノーラン監督みたいな人もいたけれど、
「私の中ではフィルムは10年前に終わってるし。」というキャメロン監督をはじめ、
全体的にはデジタル移行に肯定的なのが意外でした。
(スピルバーグ監督やタランティーノ監督がいたらもっと違ったかもしれませんが・・・。)

もう特殊効果や編集は全てデジタル化されているので、
撮影のみフィルムにこだわってもという雰囲気のよう。

理由として

\里醗磴辰謄メラの性能が格段に改良され、映像の質がよくなってきた。

デジタル撮影の「スラムドッグ・ミリオネア」がオスカーを受賞したのも、
ひとつの大きなきっかけだったらしいです。


▲侫ルムだと(巻きの長さに限界があるから)一度に短時間しか撮影できないけれど
デジタルだと延々と撮影でき、かつ、その場でチェックし演出の修正ができて効率的。

ただ、これに関しては長時間、撮影できるから役者がだれる。
フィルムがまわる音、すなわちお金が消えていく音に聞こえ(笑)
役者の緊張感が保たれるのがいいという監督も。

撮影監督達は、これまでは撮影中は自分だけがそこに映っているものが見えていたのに・・と
複雑な思いがあるようです。


カメラの操作が簡単で、フィルム撮影に比べ低予算で撮影が可能。
よって大きな予算がとれない、例えばキャリアのない新人監督でも撮影できると。

そういえば、「クレイジーホース」のワイズマン監督のQ&Aで
初めてデジタル撮影にしたのは?という質問に、
「フィルムで撮りたかったけれどお金がなくて・・・。」と
フィルム撮影とデジタル撮影にかかる金額を具体的におっしゃっていたけれど
そんなに差があるの!!って驚くほどでした。

今までと比べ、様々な人が映画が撮れるようになり門戸が広がることについて聞かれた
デヴィッド・リンチ監督が面白くて、
「鉛筆と紙を与えたからって、素晴らしい物語がたくさん生まれるわけじゃないからね。」
インタビューを受けている場所も赤と黒に統一されたシアター(?)で、
衣装もばっちり決めていてさすがだわと思いました(笑)


そして、私はウォシャウスキー(主に姉)監督の発言が、最も印象的でした。

「デジタルへの移行は撮影現場よりも配給システムが最も影響を受ける。
いちから変わってしまうからね。」

デジタルに移行するに伴い、実際、既にPCやスマートフォンなどで
映画を見る人が増えてきてるし、そのうち、人々が劇場に来なくなる可能性だってある。
結局、自分達の選択が自分たちの首を絞めることになるのかも。

フィルムはなくなると思うか?の質問に、
本当に必要なら方法を人間は見つけるだろうし、失うこともまた人生だと・・・・。

*****************************************

その後、黒沢清監督×撮影監督栗田豊通氏のトークショーがありました。

栗田氏は「デジタルにしかできないことがあるからデジタルで撮影したい。」
黒沢監督は「色々な可能性があるからこれからはデジタルで試したい。けれど、
フィルム撮影という選択肢も残して欲しい」と。

そして、
「皆さんにとって、撮影がフィルムかデジタルかなんてあんまり関係ないですよね?」
と黒沢監督が問われたのですが、

例えば、

.妊献織觧1萄酩
スラムドッグ・ミリオネア、ドライヴ、メランコリア、ドラゴン・タトゥーの女

▲侫ルム撮影作品
戦火の馬、マネーボール、ダークナイト ライジング、ツリー・オブ・ライフ

これらの映画は全て、映像綺麗だなーと思うし、
私は正直、その差がよくわからなかったりします・・・。

なので監督夫々のスタイルにあったほうを選択でき、結果面白いものができればいいのかなぁと。

ただ、黒沢監督のお話によればどちらで撮影したいかと選択する以前に
都内の映画館でフィルム上映できるところがほとんどなくなってきているので
必然的にデジタル撮影で、ということになってきているそうです。
映画館の状況の変化があまりにも急すぎることに危惧を抱いていらっしゃるようでした。
確かにデジタル化に対応できない映画館の閉館のニュースが続いていますもんね・・・。

数年後には状況はどう変わっているのか、少し怖いですが
これからも多くの素晴らしい映画を映画館で楽しめる日々が続いて欲しいですね。
来年も映画館にがんがん足を運びたいと思います!

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