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『ディア・ドクター』


好き度:★★★★☆
かつては無医村であった山間の小さな村で、「神様よりも仏様よりもありがたい」と
村人から絶大なる信頼をよせられていた医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が突然失踪する。
刑事たちによる事件の捜査がすすむにつれ、彼が隠していた嘘が徐々に明らかに・・・。

前作「ゆれる」が非常に素晴らしかった西川監督、待望の新作。
「ゆれる」の時ほど鮮烈さを感じなかったけれども、
人間の心の澱を丁寧にすくうように紡がれる人間ドラマは、
今回も見応えがあり、最後までひきつけられた。

主役に抜擢された鶴瓶は実に面白いキャラクターだと思う。
トーク番組を見ると、涙もろく情にあつい普通の人のいいおっさんのようだけれども、
演技になると見方によっては、善人にも、悪人にもみえるし、
笑っているようでどこか悲しそうに見え、泣いていてもどこか可笑しさを感じさせる。
黒か、白かの二者択一では、語ることのできない伊野にはぴったりのキャスティングだったと思う。
脇役は香川照之や余貴美子など説得力ある演技をして光っていたし。手堅いな〜。

「以前から怪しいなとは思っていたんですよね〜。」
“神様”のように持ち上げていた村人たちの、手のひらを返したような反応。
普通の人々の薄情さがサラリと描かれる巧さにニヤニヤしてしまう。

伊野と相馬(瑛太)の食い違う会話は、一番印象的なシーン。
可笑しくて笑いながらも切なかった。

期待されたら、できるだけそれに応えたい。
ひとつ、うまくいけば次も頑張ろうと思う。
そうやって、球がどんどん飛んでくれば、打ち返し続けるだろう、私だって。

ラストシーン。かづ子(八千草薫)を心配して現れる伊野。そして微笑みを交わす二人。
私は彼を責められるかな・・・・。

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