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『顧客』@フランス映画祭2009


好き度:★★★☆☆
「CLIENTE」
TVの通販番組のディレクターをしている51歳のキャリアウーマン、ジュディット(ナタリー・バイ)と
出張ホストのマルコ(エリック・カラヴァカ)の恋愛を辛口に描く。
ジョジアーヌ・バラスコ監督。監督は主人公の姉イレーヌ役で女優として出演も。

一度結婚に失敗し、男と恋愛関係を築くのはもうこりごりで、出張ホストをお金で買う女性と、
愛する妻がいながらも、生活を支えるために売春する男性。
一般的な男女の図式が逆転しているこんなお話が映画化されるなんて、さすがフランス〜!と
思っていたら、やっぱりなかなかゴーサインがもらえなかったそう。



最初はお金で時間を買い、逢瀬を重ねるだけのドライな関係だと割り切っているのだけれども、
彼女はマルコに徐々に惹かれていく。
離婚を経験して、男性といちからまた関係を築くのはもう繰り返したくはないと思っているのに
理性では整理がつかないのが恋愛だったりするものね。
わざと札束で男の頬をはるような真似をし、「顧客」でありつづけることで
自分の心に歯止めをかけたり。大人の女性としてのプライドが邪魔をする。
このあたりの心の動きはリアルだなあ〜と思った。
マルコもジュディットに対して客以上の感情がうまれる。

男女の関係を逆転しただけで、ここまではありふれた話だと思っていたら
マルコの妻ファニー(イザベル・カレ)が出てくるあたりで話は俄然面白くなってくる。

出張ホスト業が妻にばれ、いったんやめるのだけれども、
それまでの臨時収入がなくなり、左官業の収入だけでは、生活はたちまち苦しくなる。
そして、妻は言うのよね。「もう1回、仕事をして」と。
そのくせ、顧客のことをしりたがり、勝手に嫉妬をして、ジュディットのところに赴くんだもん。
生活のためとはいえ、自分の夫がそういう仕事をするのはやはり耐えられないよね。
そして、夫を責める。

二人の女性の間にはいって揺れ動くマルコがなんとも気の毒で・・・。
妻の実家に居候している肩身が狭く、生活はギリギリで、妻にホストの仕事をやってといわれ、
したらしたで、勝手にわめかれ、それは、疲れるって・・・・。

ジュディットとマルコはお互い惹かれあっているのだけれども、
マルコの妻に対する愛情を知って、彼を妻の元に返す。
その後、ベッドの上で、一人泣き崩れるジュディット。
でも、彼女はいいきるのだよね。孤独を感じるけれども、私は自由だと。

個人的にはやっぱり、刹那的に「愛(?)」を買う行為はたいして楽しくなさそうだし
ここまでの覚悟をして、自由を選択し続けるのもしんどいな〜なんて思う。
面倒でも、傷つくことがあっても、やっぱり誰かといたいと思っちゃうな〜(・・・今のところ。)


それにしても、劇中では51歳の設定でしたが、ナタリー・バイは実際60歳ですって(驚!!)
彼女自身がこれほどの美しさを保っているのはもちろん素晴らしいですが、
若さ一辺倒ではない、年を重ねた女性ならではの魅力が素敵に描かれる作品が
フランス映画には多いなあと思いますね。

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