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『美しい人』@フランス映画祭2009


好き度:★★★★☆
「LA BELLE PERSONNE」
16歳のジュニー(レア・セイドゥ)は、母親を亡くしたため、従兄弟の住むパリへ転校する。
どこかミステリアスな雰囲気をもつジュニーは、新しい学校でたちまち男の子の人気を集め、
誠実で優しいオットー(グレゴワール・ルプランス=ランゲ)とつきあうように。
また、イタリア語教師ヌムール(ルイ・ガレル)も、彼女に惹かれ、
彼の激しい求愛にジュニーの心も揺れるのであった・・・。
フランスの古典「クレーヴの奥方」の翻案作品。クリストファー・オノレ監督。

パリの高校を舞台に、美しい転校生を中心に繰り広げられる恋愛模様。
10代の若者たちの恋愛に対する想いが痛々しいほど真剣で、みずみずしく、そして切ない。

ひとめで心を奪われ、相手以外に周りの世界が目にはいらなくなるほどの心の熱さ。
愛する人の目線の先に、自分ではない他の誰かいることに気づいた時の
針で心をさされるような痛み。
どうしようもなく惹かれながらも、傷つくことが怖くて前にすすめないジレンマ。

あぁ。わかるな〜と思いながら、まるで10代に戻ったかのように、
彼らと同様な胸の苦しさをおぼえながらスクリーンに見入ってしまった。

恋に夢中なのは生徒だけではなく、先生までジュニーに恋をしてしまう。
「生徒に手をだすのはまずい」と同僚教師の制止もきかず、
それまでつきあっていた同僚教師と教え子との関係を清算し、後先考えずに熱烈なアプローチ。
(この学校は、誰も真剣に勉強していないかのようだ・・・・。)



危険な香りが漂うこの眼力。
ヌムール演じるルイ・ガレルってオノレ監督のお気に入りの役者さんだそう。
こんな人に言い寄られたらひとたまりもないでしょ〜

ジュニーも激しく心を惹かれるのだけれども、
この手のモテ男は火がつくのは早いが、冷めるのも早い。
その時に簡単に捨てられ傷つくのは嫌だと、彼からの求愛をうけつない。
・・・うん、正しい判断ですが、16歳でそんな分別あってどうすんのって(笑)

逃げるジュニーにますます恋焦がれ、自分の情熱をもてあまし苦悩する
ヌムールがまたぞくぞくするくらい色気があるのですよね。



ジュニーは絶世の美少女というわけではなく、
最初、「美しい人」というタイトルのわりには、垢抜けてないな〜なんて思いましたが、
作品が進むにつれて、ときおり翳りをみせる彼女がどんどん美しくみえてくる。
母親を亡くしたばかりで、愛し愛される存在を激しく求めながらも、
同時にそれを失うことに対する恐れを抱えている心のアンバランスさがかもしだす魅力。

彼女だけではなく、出演している若手俳優全員が美しかったです。目の保養〜♪
冬の弱くやわらかな陽の光がさすパリの街の色はモノトーンに近く、どこかもの哀しいんだけれど
だからこそ、彼らの若さゆえの美しさが内側から静かな光となって輝いてみえる。
なんて絵になるんだろう〜。
そして、耳に心地よい響きの言葉。フランス語ってやっぱりアムールを語る言葉なんだな。

上映後のトークショーに登壇したオノレ監督も相当にイイ男でした
監督が今回、「クレーヴの奥方」を翻案映画化したのは、
サルコジ氏がフランス大統領になる前の選挙戦で、
「『クレーヴの奥方』みたいな古典を勉強してもなんのためにもならない!」というのを耳にし
それは違うと思ったのがきっかけだったそうな。
古典の恋愛物語を、現代の高校に舞台を変え、
若者達のなんとも切ない恋愛模様を描く素敵な作品に仕上げるなんて、粋じゃないですか

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Comment

Minitaさん、ぼんじゅーる。
フランス映画祭参加お疲れ様でしたー。
これ、よかったですよねぇ。
イケメン・オノレ監督も、軽薄に色っぽいルイ・ガレル先生も分別ある小悪魔レアちゃんも、それはもう魅力的でしたー。
目の保養をしつつ、キューンでしたよねぇ♪

| かえる | 2009/03/20 1:06 PM |

>かえるさん

こんばんは〜!
フランス映画祭楽しみました〜♪
4本しかみてないんですけどどの作品もよかったです^^
(TIFFでは、まるまる1本寝てしまったという苦い経験があり・・・苦笑)

この作品は、本当に映像が美しく、出演者も美形揃いで堪能いたしました〜(笑)
オノレ監督のセンスは素晴らしいですね。
かえるさんがお気に入りの監督というのも納得!

| Minita | 2009/03/21 1:19 AM |

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