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『サーチャーズ 2.0』


好き度:★★★★☆
「SEARCHERES 2.0」
かつて同じ映画で共演したフレッド(エド・パンシューロ)と、ひょんなことから
再会した元B級映画俳優のメル(デル・ザモラ)。
意気投合した二人は、子役時代にある脚本家から虐待を受けたことを思い出し、
メルの娘を巻き込み、脚本家フリッツ(サイ・リチャードソン)への復讐を果たすために
モニュメント・バレーに向かう・・・。

映画1000円で、かつ、休日なのでひさびさに映画館をハシゴしようと思いましたが、
面白くて、これ1本で満足してしまいました
まさに「映画の映画による映画のための映画」(by 黒沢清監督)
古きよき西部劇映画へのオマージュ&今のハリウッド映画界とアメリカに対する皮肉満載な
ロードームービー。

見渡す限りの広大な乾いた土地と抜けるような青い空のコントラスト!
こういう雄大な景色を見ながら旅するのってなんて素敵なんだろう♪
こちらまで旅を満喫している気分〜!

そのうえ、車中での初老のおじさん二人の映画に関する会話が、映画オタクそのもの!
二人のウンチク話にうんざりするメルの娘デライラ(ジャクリン・ジョネット)も、
ときどき鋭いツッコミをいれたりして、この3人の会話が面白いんだ。
「史上最高の戦争映画は?」との彼女の質問に、出るわ出るわ!
メルとフレッドが「ディア・ハンター!」「地獄の黙示録!」「フルメタル・ジャケット!」・・・と
延々と名前を挙げるのだけど、時々、「ディープ・インパクト!」なんて間違ったものもでてきて
「それは戦争映画じゃないじゃん!」なんてつっみながら楽しめる(笑)
同時に、戦争映画というのは「軍から無料で武器や戦車を提供してもらうかわりに
徴兵所のシーンは好意的に描かれたりしてるんだ!」と、
軍とハリウッド映画界との癒着を堂々と皮肉ったり(笑)

映画のことを語りつつ、実はハリウッドやアメリカへの強烈な批判が
さりげなく織り交ぜられているところが粋なの
(個人的にマイケル・ムーア監督を揶揄しているシーンで大笑いしてしまいました)

それは、ちょっとした小物にもいかされていて、例えば車のバンパーに張られているステッカー。
「KICK THEIR ASS and TAKE THEIR GAS (奴らを倒し石油を奪え)」というのは
実際にイラク戦争前に販売されていたものだそう。
開戦後は、販売されなくなり、会話にだされるのもタブーになった代物らしいw

「正義、石油、復讐!」
3つの言葉で、イラク戦争を正当化するフレッドとメルは、自分たちの復讐劇も正当化しようとする。
しかし、監督の考えは「復讐にハッピーエンドはありえない」なんだよね。
監督が用意した復讐劇の顛末は・・・!?

彼らの目的地であるモニュメント・バレーは
ジョン・フォード監督「捜索者」の舞台となった西部劇ではおなじみの場所。
そこで、メル、フレッド、フリッツの三者で繰り広げられる「史上最凶」の決闘シーン!
もうね、大爆笑してしまいましたよ
オチも、強烈なハリウッド批判が効いていてニヤリ。

思いっきり堪能しました!アレックス・コックス監督は最高にクール

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