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『世界最速のインディアン』


好き度:★★★★★
「THE WORLD'S FASTEST INDIAN」
1960年代、ニュージーランドの小さな町で暮らす63歳のバート(アンソニー・ホプキンス)は、
愛車であるバイク、1920年型インディアン・スカウトを改造することが何より好き。
彼の長年の夢は、ライダーの聖地アメリカユタ州ボンヌヴィルで行われる
最速バイクレースに出場すること。
「夢は世界最速!」奇跡のような大記録に挑戦した実在の人物バート・マンローの物語。

台所もトイレもないガラクタばかりが積まれた質素なガレージで独り生活している初老の男。
バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、
愛車のオートバイ「インディアン・スカウト」を1日中改造している。
収入は年金だけなので、その改良も手作りの鋳型でピストンをつくったり、
隣の家で借りた肉切り包丁でタイヤを削ったりして、独自の方法でお金はかけないのですよ。

彼が25年見続けている夢はただひとつ、愛車「インディアン」で世界最速記録をうちたてること!

そんな彼を、周りの人々は風変わりな人扱いしているのだけど、
隣の家に住む少年だけは、バートのことが大好きなの。この二人の会話がまたいいんだな〜。
「事故死が怖くない?」
「いいや 怖くないね。こういうマシンでスピードに挑むときは 5分が一生に勝る。
そう一生より…充実した5分間だ。
危険が人生に味をつけるんだ。リスクを恐れてはいかん。」

この当時、ニュージーランドからアメリカのユタ州ボンヌヴィルまで行くのって相当大変だったろうな。
爪に灯をともすような倹約生活をして、渡航費用もコツコツ貯めているけど、まだ全然足りない。
バートはため息まじりに呟く。
「ここだけの話、ボンヌヴィルは夢のままで終わるんじゃないかと思ってるよ。」
しかし、ここで狭心症の発作がバートを襲う。ドクターストップがかかった彼は、
自分の人生もそろそろ終わりに近づいてきていることを悟り、一念発起!
全財産をはたいてボンヌヴィルに行くことを決意する。

旅立ちの時の少年の台詞がまが泣かせるのよ。
「みんな、失敗すると思ってるよ、僕以外はね!」

そうして、バートのボンヌヴィルへの旅が始まる。老人のロードムービーってだけで楽しい

お金が足りないため、コックとして船に乗せてもらい、ようやくたどりついたのはロサンゼルス。
ニュージーランドののんびりした片田舎から出てきて、常にマイペースなこの爺ちゃんは
次から次へとこれでもか〜というぐらいトラブルに見舞われる(笑)
でも、バートって、とっても人なつっこくて、困ったときは気兼ねもせずに他人に助けを乞う。
そして、彼と出会う人は不思議とみんな助けてあげちゃうのですよ。
普通、絶好のカモとしてお金取られたり、ボコボコにされたりしちゃいそうなものなんですが(笑)

出会う人があまりにいい人ぞろいで、「うそ臭い・・・」と下手したら思っちゃう展開なんだけれど
名優アンソニー・ホプキンスが、そんな愛すべきキャラを軽やかに演じていて、説得力あるの。
(あのレクター博士の面影はみじんも感じませぬ・・・)
あんなに屈託のない無邪気な人に、てらいもなくポンと懐に飛び込まれたら、
なるほど、誰でもうけとめてあげたくなるんじゃないかなと思えてしまう。

そうして、やっとたどりついたボンヌヴィル。
地平線まで延々と広がる塩平原は、神々しく白く輝く、まさにライダーにとっての「聖地」。
その地に立ち、言葉にできない感動に震えるバートの表情が、なんともいえず素晴らしい(涙)



世界最速を競うレースには、ピカピカで最新のマシンが勢ぞろい。
そんななか、バートのインディアンは1920年代の骨董品みたいなバイク。
しかも、節約のために、バートの手作りパーツ満載だし・・・・(笑)
「マシンも人もポンコツだ」とバカにしていた周りの人も、
25年来の夢をかなえようとするバートの一生懸命さと憎めないキャラに次第にほだされ、
最後には、みんな彼を応援していくくだりにも涙、涙・・・。

そして、夢にまでみた晴れの舞台で、「インディアン」と共に爆走する姿は、最高にかっこいい!
たまんないくらいのスピード感です!



実際のバート・マンロー氏↓


彼が1967年につくった1000cc以下の流線型バイクでの記録時速295.44キロ(!!!)は
いまだに破られていないそう。





「頑張れば、必ず夢はかなう」って真実じゃないと思う。
夢を実現できる人ってほんの一握り。
けれど、何かを追って一生懸命になった経験のある人は、
バートと共に一喜一憂して、その想いの強さに間違いなく胸が熱くなる。
そして、また、頑張ってみようかな・・・と思うのだ。

「夢を追わない人間は、野菜とおなじだ」(笑)

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