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『そして、私たちは愛に帰る』


好き度:★★★☆☆
「The Edge of Heaven」 
トルコ人娼婦イェテル(ヌルセル・キョセ)と暮らし始めるアリ(トゥンジェル・クルティズ)。
そんな父親を軽蔑する大学教授であるネジャット(バーキ・ダヴラク)。
イェテルの娘であり、トルコで反政府活動をしているアイテン(ヌルギュル・イェシルチャイ)。
アイテンと友達になり、何かと力になろうとするドイツ人学生ロッテ(パトリシア・ジオクロースカ)。
ロッテの行動が理解できない保守的な母親スザンヌ(ハンナ・シグラ)。
ドイツ・ハンブルクとトルコ・イスタンブール。2つの国を舞台にした3組の親子の物語。

2007年カンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞受賞。
失って、傷ついて、それでも、人はまた希望を見いだすことができる・・・・。

実は前半ウトウトしてしまいました。なので、あまりちゃんとしたことは書けず。

この映画の背景となっているドイツとトルコの現状について、知らなかったことが多く、
新鮮な驚きが・・・・。

移民を多く受け入れているドイツ。(ファティ・アキン監督もドイツ在住のトルコ系移民2世だそう。)
異国で移民として生きていくのは、なかなか大変で、社会的にも経済的にも成功するのは難しい。
そして、トルコ人としてのアイデンティティをどうやって保つのかという問題も。

トルコは、料理は美味しいし、東洋と西洋の文化がちょうど交錯する地点で
エキゾチックな魅力溢れる国だな〜ぐらいの認識だったのですが、
社会における経済的格差はかなりあり、反政府運動も盛ん。
人権を無視した政府の対応は、国際社会でも批判をあびていて、
それもありEU加盟がまだ認められないなんて、初めて知りましたもの・・・・。

そんな二つの国を舞台に、最初はバラバラにみえた3組の親子のエピソードが、
二人の死によって、少しずつ薄くつながっていく。
でも、最後に全てつなげてみせるわけではないところが、余韻を残す。

一番印象的だったのが、ロッテとスザンヌの母子のエピソード。

最初は、反政府運動家の友達アイテンに、どんどん肩入れをしていく娘ロッテを
理解できない、家庭の主婦以外やったことのない保守的なお母さんかと思っていたら・・・。

ロッテの足取りをおって、トルコに来た時のタクシーの運転手さんとの会話ではっとする。
「インドに行く途中に、イスタンブールには寄ったことがある」と。
そう、彼女もまた若いころにバックパックを背負ってインドに旅行するような
好奇心旺盛な青春時代を送った女性だったのだ。娘はお母さんの血をひいていたんだな。
宿泊場所から出かけるとき、異国の地で見知らぬ人に気軽に
自分から挨拶する姿が娘と同じなんだもの。

だからこそ、娘の日記を読み、その想いを知って娘の最後の願いをかなえようとする。
親が子を思う愛は途切れることがない・・・。
亡くした娘は、彼女の心の中で永遠に生き続けるのだろうな・・・。
このあたりのストーリー展開は見事だなあとは思うのだけれど。

やっぱり、スザンヌがアイテンを赦すのが、腑におちなくてね・・・・。
彼女に関わることがなければ、娘は死ぬことはなかったわけで・・・・。
果たして赦せるものかしら?
ここがストンと理解できていたら、とても感動した作品だったと思う。
事実、隣に座っていたご婦人3人組は「素晴らしすぎる・・・。」と手放しでほめてらっしゃいました

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