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『永遠のこどもたち』


好き度:★★★★☆
「EL ORFANATO」
ラウラ(ベレン・ルエダ)は、子供時代をすごした海辺の孤児院を買い取り、
夫の医師・カルロス(フェルナンド・カヨ)と7歳の息子・シモン(ロジェール・プリンセプ)と共に、
移り住む。
障害を持つ子供たちのためのホームとして再建する夢を実現するために。
シモンは、館の中で「目に見えないともだち」と会話し遊ぶことに夢中なっていたが、
いつもの空想癖だとラウラは気にもとめていなかった。
そんなある日、シモンが忽然と姿を消してしまう・・・・。

昨年みた中でもっとも記憶に残る映画「パンズ・ラビリンス」のギジェルモ・デル・トロが製作をつとめ、
監督はこれがデビュー作のJ.A.バヨナ。アカデミー外国映画賞のスペイン代表作品だそう。

壁紙が子供の手で破かれていき、そこに文字が表れるオープニング・クレジットから、
かなりセンスがいいな〜とワクワク。

30年前、ラウラが友達と孤児院の庭で楽しそうにあそぶ光景は、とてものどかで美しい。
「だるまさんが、ころんだ」って、スペインでは
「Uno, dos, tres,  toca la pared」(1,2,3 壁を叩け)というのね。



そんな楽しい思い出がある孤児院だった洋館は、いまや古く、いかにも何かでそうな雰囲気・・・。
それに加え、雷の音、風でしまる窓の音、床がきしむ音などを非常に効果的に使い、
(ちょっと音が大きすぎる感じがしましたが)ラウラと同じように「何かが家の中にいる」気配を感じる。
それだけで、怖がりの私は、もうびくびく(苦笑)
(1回だけ「ひゃ〜っ!!」と叫んじゃいましたが・・・・。)
でも、どこか夢の中にいるように映像が幻想的で美しいので、ついついみいってしまう。

忽然と姿を消した息子を必死で探し続ける母親の強い愛情には心うたれる。
シモンがいっていた「見えないこどもたち」とコンタクトをとろうと霊媒師にも助力を願い、
スピリチュアルなものに懐疑的な夫と微妙な溝ができはじめ、
焦燥感と不安でぼろぼろになりながらも、断固息子を取り戻すという想いはくじけることはない。
だって、シモンって髪の毛がくりくりしてい本当に可愛いんだもの。
ラウラと一緒に宝探しゲームをするシーンが好き。それが、後につながるんだけど。

これ以外にも、ちょっとした映像や音や台詞が、全て伏線になっていて収束される結末はお見事。
明らかになるのはとても切ない事実で胸が痛くなるのですが、
同時に幸福感も感じられるラストシーンに、またもや唸りました。

素晴らしいですね。ますます、ベスト10選出が難しくなってきた・・・。

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| - | 11:53 | - | - |

Comment

パンズ・ラビリンスと同じ監督なのね…。
で、どうなの?やっぱ色んなところがちぎれたりするの?
そうなら観るの辛いかも。
パンズの時予備知識なしでポスターから単にスペインのファンタジー映画だと思って軽く観始めたから途中で腰抜けそうになった。何度か退出しようかとも思ったけど「そのうちに日が差すだろう」と期待して最後まで観て…はぁ〜。
MINITA映画評を読んでしまうと映画館に駆け込みたくなるんだけどね。

| Pilar | 2008/12/23 11:05 AM |

>Pilarさん

正確にいうとパンズ・ラビリンスの監督がプロデュースをして、監督は新人。

パンズ・ラビリンスみたいに痛そう〜ってことはないよ。
化け物というよりは霊ものなので、怖さはシックス・センス程度。
(すごいアバウトですみません。)

映像が美しいし、脚本もいいし、主演女優の演技も見事。
私は好きです。スペインの賞を総なめらしいよ〜。

| Minita | 2008/12/23 11:29 AM |

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