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『マルタのやさしい刺繍』


好き度:★★★★☆

「DIE HERBSTZEITLOSEN」
最愛の夫に先立たれて、「自分も早く夫のもとにいきたい・・・」と
哀しみにくれるだけの毎日を過ごしている80歳のマルタ(シュテファニー・グラーザー)。
そんなある日、裁縫が得意で頼まれた旗修繕の仕事をきっかけに、マルタは若い頃の夢を思い出す。
それは手作りで美しい自分のデザインした「ランジェリー・ショップ」を開くこと・・・!

夢を持つっていいね。人に信じられないくらいのエネルギーを与えてくれる。
思いの強さに年齢制限はないのだ!

主人公のマルタがとってもとってもキュートなおばあちゃんなのです

友人と久しぶりにでかけた都会の生地屋さんで、彼女が目覚めるところが素敵でした。
お店にある生地やレースは本当に美しいものばかり。そりゃ、乙女心に火がつくってものです!
ついでにはいったランジェリーショップでは、
「縫製が雑で手抜きだわ〜!」「つくりが安っぽい。」「だから機械はだめなの〜!」
なんて夢中でダメだしをし始めるところなんて、もう目がキラキラして本当に可愛い!

そして、若い頃の夢をもう一度追いかけることを決めちゃうのですよ。

彼女が住んでいるのはスイスのエメンタール地方の田舎の小さな村なので、人々は保守的で閉鎖的。
「美しいランジェリー = いやらしい下着」 この発想しかないのです。
そんないかがわしいものを売る店をだすなんて。しかも、80歳だよ?
彼女の夢は「頭がおかしくなった老人のたわごと」として、周りからあざ笑われる。

マルタの友人も全員が最初から彼女を応援してるわけではなく。
「いまさら夢なんて・・・。」 「村の笑い者になりたいの?」なんて距離を置いちゃう。

でもでも、おばあちゃんは強し! 
何を言われても、マルタは自分の夢にむけて邁進し始める。
もう、一度火がついてしまったらとめられないよね。
自分のエネルギーを注げるものが見つかったら、それをあきらめることなんてできない。
刺繍がはいった彼女の手作りのランジェリーは本当に可愛くて、買えるものなら私も買いたいぐらい

かたや、マルタの息子をはじめとする村の中年男性陣がもっとも保守的で融通がきかない。
彼女に夢をあきらめさせようと、あの手この手で妨害するのですが、
まあ。その嫌がらせが、中学生レベルなので呆れる(苦笑)。

そんな妨害にもめげずに、頑張るマルタの姿を見て、友人達をはじめ周りの目が次第に変わってくる。
自分自身をふりかえり、年だから、人の目が気になるからと、あきらめていたことを思い出し、
自らも、人生をより楽しく、より生き生きしたものに、変えようと動き出すんだよね。

このおばあちゃんたちを見ていると、思わずあの台詞をいいたくなる。

「YES!! WE CAN!!」

私も、年をとっても好奇心旺盛でフットワーク軽いおばあちゃんになりたいものです。
本当に気持ちよく、前向きになれる映画でした。

ちなみに原題の「DIE HERBSTZEITLOSEN」は コルチカムという花の名前。
土や水がなくてもこんなに色鮮やかに咲くたくましい花だそうです。
まさにマルタをはじめとするおばあちゃんたちみたいですね。
花言葉も「悔いなき青春」なんて洒落ている・・・BRAVO!

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Comment

Minitaさん、こんばんは。
連休なんですねー。
私は土曜は出勤なんですが、明日はいざフィルメックスですー。
その合間に、日仏にもトライー

コルチカムって、土や水がなくても大丈夫なんですかー。
そんなにたくましい花だとは知らなかったー。

息子世代の連中の頭の固さは、極端に描かれているようで、実は案外とリアルなものを感じてゾッとしたりました。
縛られずに人生を楽しみたいものですよねー。

特技も見つけなくちゃー

| かえる | 2008/11/23 1:16 AM |

>かえるさん

フィルメックス楽しんでますか〜?
なかなか興味深いラインナップですね!

私はおばあちゃん世代 vs 息子世代の対立をより明確にするために、かなり男性陣を単純化させて描いているなと思って
あまりリアルには感じなかったのですが 
かえるさんはぞっとしたんですね〜。

確かに田舎の閉鎖性に加えて、宗教的な縛りもよりきついだろうから、
私が想像するより、現実でも新しいものに対するアレルギーはより強いものなのかもしれませんね。

そうですね〜。
人生は短いですし、できるだけ楽しみたいものですね!

| Minita | 2008/11/24 11:03 AM |

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