好き度:★★★☆☆娘の咲子(仲里依紗)と親子ふたりで暮らす水道工の磯辺裕次郎(宮迫博之)は、
父親の急死で多額の遺産を手にし、女にモテたいがために突然、
無謀にも喫茶店「純喫茶磯辺」を始める。
若くて美しい素子(麻生久美子)をバイトとして採用してからは、
彼女目当てに店には人が集まり始めるが、一癖も二癖もあるおかしな客ばかり・・・。
柱にプラスチックのつたがからまり、レジにはチンチラの毛皮。
インベーダーゲームやらミラーボールやら
「何時代だよ!」と突っ込みたくなるダサいセンス満載の喫茶店の内装にまず笑った。
壁には工藤静香のポスターだし(監督がファンだそうです・・・汗)
台詞が面白い。
咲子が父親に対してポンポン言い放つ短い言葉(「死ね!」など)とか
素子が話す「そうっすね〜」という男言葉とか。
割と日常的に使われている言葉なのに、映画で使われているのが新鮮に感じた。
テンポよく進むのはそのせいかな。
そして、「磯辺」に集う個性豊かな常連客たち。
毎回、同じネタを繰り返すのに何故か笑っちゃいました。
特に、一言も台詞がないミッキー・カーチス(謎)
多分、作り方によってはつまんない話で終わる可能性もあると思うけれど
笑わせるディテールの組み合わせで面白く見られた。
麻生久美子はさすがに上手かったけれども、
それより仲里依紗の演技がとっても印象的。
親父に対して「ウザイ」を全面的にだしてる表情と
恋心を頂いている相手に対しての乙女な表情のギャップやら。
肝心なときに自分を気遣ってくれない親父へのいらだちや
つぶれた喫茶店を覗きつつ、思わず泣いちゃうさまとか
思春期のくるくる変わり、揺れる感情を繊細に演じていて感心しました。
健康的な可愛さがあるし、今後さらに人気でるでしょうね〜・・・・!
後、和田君。結構好きなのに。気持ち悪かった・・・笑顔。
今回、いまいちこの作品にはまれなかった原因は宮迫かな〜。
この人が標準語で演じているのって違和感感じる。若干気取りがはいるような。
テキトーで考えなしでそれでも愛すべきダメ親父。
この親父に若干の好感を持ててこそ、この親娘の関係の暖かさに和むと思うのですが、
私は、受け入れられなかったです。
かなり個人の好みによると思うけれども、このキャスティングは??
まあ。細かいところにこだわらず、このありそうでそうそうない日常の
妙なぬる〜い雰囲気にただ浸るというのがいい映画なのかも。
(余談)
今回、隣の席の人がポケットにいれていた携帯電話が、
ホタルの光のように、ピカ〜ッ・・・・ピカ〜ッ・・・と
エンドレスに点滅していたので50%しか映画に集中できず。あ〜あ
ということでレビューもなんだか中途半端。