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『愛を読む人』


好き度:★★★☆☆
「The Reader」
1958年のドイツ、15歳のマイケル(デビッィド・クロス)は
21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)に恋をし、
やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。
ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、
大学生になったマイケルは、意外な場所でハンナと再会し、その過去を知ることになる・・・。

丁寧に撮られた上質な作品で、オスカーを受賞したケイト・ウィンスレットはもちろん、
役者陣の演技も素晴らしかったのだけれど・・・・。

いまいち私にとってはピンとこなかった作品でした。
やっぱりこういう哀しいラブストーリーは苦手なのだな。

マイケルの視点でずっと描かれるのだけれど、初めて恋をした女性がいきなり姿を消したら、
そんなに何年経ってもひきずるものですか〜?
誰にも心開けず、初めての結婚も失敗におわるほど・・・・?
ちゃんと、自分の気持ちを清算すればいいじゃんって思っちゃう。

法廷シーンもちょっと理解できなかったのだけれど。

ある秘密を隠したくて、自分がやってもいない罪を認めちゃうハンナの心。
これって、無期懲役刑を回避できたとしても、隠し通したい秘密なのかしら。
その秘密に気づき、もしかすると彼女を助けられたかもしれないのに、
マイケルは、彼女と対峙することを恐れ、面会に行けずに逃げ出しちゃったしね。
彼女の決めたことを覆すことはできなかったかもしれないけれど
対面して真意を聴くことができたなら状況は違ったかも・・・と考えずにはいられないの。

もう彼女に関わって傷つきたくない・・・。その個人的な想いのみではなく、
ハンナの犯した罪を許せない気持ちもあったと思うのだけれど、その部分の表現は弱かった。
だから、マイケルの煮え切らない態度がいまいち理由あるものとして響いてこなかったな。

何十年かぶりの切なく残酷な再会シーン。
ハンナがマイケルに抱きしめてもらいたかったのが痛いほどわかっただけに・・・・。

あれだけ時間をかけても、マイケルの傷は癒えなかったのね。
すれ違う二人の想いがはがゆい。

つまるところ、どんだけ、成長しない男や!と思ってしまう私はこの作品の理解が足りないのかも。
ってことで原作読んでみます!

『美しい人』@フランス映画祭2009


好き度:★★★★☆
「LA BELLE PERSONNE」
16歳のジュニー(レア・セイドゥ)は、母親を亡くしたため、従兄弟の住むパリへ転校する。
どこかミステリアスな雰囲気をもつジュニーは、新しい学校でたちまち男の子の人気を集め、
誠実で優しいオットー(グレゴワール・ルプランス=ランゲ)とつきあうように。
また、イタリア語教師ヌムール(ルイ・ガレル)も、彼女に惹かれ、
彼の激しい求愛にジュニーの心も揺れるのであった・・・。
フランスの古典「クレーヴの奥方」の翻案作品。クリストファー・オノレ監督。

パリの高校を舞台に、美しい転校生を中心に繰り広げられる恋愛模様。
10代の若者たちの恋愛に対する想いが痛々しいほど真剣で、みずみずしく、そして切ない。

ひとめで心を奪われ、相手以外に周りの世界が目にはいらなくなるほどの心の熱さ。
愛する人の目線の先に、自分ではない他の誰かいることに気づいた時の
針で心をさされるような痛み。
どうしようもなく惹かれながらも、傷つくことが怖くて前にすすめないジレンマ。

あぁ。わかるな〜と思いながら、まるで10代に戻ったかのように、
彼らと同様な胸の苦しさをおぼえながらスクリーンに見入ってしまった。

恋に夢中なのは生徒だけではなく、先生までジュニーに恋をしてしまう。
「生徒に手をだすのはまずい」と同僚教師の制止もきかず、
それまでつきあっていた同僚教師と教え子との関係を清算し、後先考えずに熱烈なアプローチ。
(この学校は、誰も真剣に勉強していないかのようだ・・・・。)



危険な香りが漂うこの眼力。
ヌムール演じるルイ・ガレルってオノレ監督のお気に入りの役者さんだそう。
こんな人に言い寄られたらひとたまりもないでしょ〜

ジュニーも激しく心を惹かれるのだけれども、
この手のモテ男は火がつくのは早いが、冷めるのも早い。
その時に簡単に捨てられ傷つくのは嫌だと、彼からの求愛をうけつない。
・・・うん、正しい判断ですが、16歳でそんな分別あってどうすんのって(笑)

逃げるジュニーにますます恋焦がれ、自分の情熱をもてあまし苦悩する
ヌムールがまたぞくぞくするくらい色気があるのですよね。



ジュニーは絶世の美少女というわけではなく、
最初、「美しい人」というタイトルのわりには、垢抜けてないな〜なんて思いましたが、
作品が進むにつれて、ときおり翳りをみせる彼女がどんどん美しくみえてくる。
母親を亡くしたばかりで、愛し愛される存在を激しく求めながらも、
同時にそれを失うことに対する恐れを抱えている心のアンバランスさがかもしだす魅力。

彼女だけではなく、出演している若手俳優全員が美しかったです。目の保養〜♪
冬の弱くやわらかな陽の光がさすパリの街の色はモノトーンに近く、どこかもの哀しいんだけれど
だからこそ、彼らの若さゆえの美しさが内側から静かな光となって輝いてみえる。
なんて絵になるんだろう〜。
そして、耳に心地よい響きの言葉。フランス語ってやっぱりアムールを語る言葉なんだな。

上映後のトークショーに登壇したオノレ監督も相当にイイ男でした
監督が今回、「クレーヴの奥方」を翻案映画化したのは、
サルコジ氏がフランス大統領になる前の選挙戦で、
「『クレーヴの奥方』みたいな古典を勉強してもなんのためにもならない!」というのを耳にし
それは違うと思ったのがきっかけだったそうな。
古典の恋愛物語を、現代の高校に舞台を変え、
若者達のなんとも切ない恋愛模様を描く素敵な作品に仕上げるなんて、粋じゃないですか

『アイム・ノット・ゼア』


好き度:★★★★☆
「I'm Not There」
アメリカ音楽界の生きる伝説ボブ・ディランの半生を6人の俳優によって描く。

様々な人種、年齢、性別の6人が演じるということで、オムニバス形式かな?と思いましたが、
入れ替わり立ち代わり6人が現れる。それも、時系列順ではないし、
誰も自分を「ボブ・ディラン」と名乗らないので、最初はちょっと混乱しました。
これは各々がボブ・ディランの人格や魂を演じているそうで、史実もあれば、フィクションもあり。

確かに一人の人間であっても、多様な面をもちあわせているし、
ましてや時代と共に常に進化しつづけている伝説のような人物であればなおさら。
6つの人格がくるくると現れ、重なりあう・・・。
しゃかりきになってストーリーを追いかけ、分析しちゃうと楽しめないの。
「わけわかんなくて、退屈」というレビューも結構目にするし。
でも「わからないもの」という前提で、頭ではなく、感覚で見ていると、
次第にボブ・ディランという存在が浮かび上がってくるのだ。

もの凄く面白い構成だわ!!

これは本人が話しているインタビューで構成されるドキュメンタリー物よりも
ひょっとするとその人の本質をより深く描ける手法かも。
事実の羅列=真実ではないもの。
もちろん、監督自身が対象をより深く理解している必要があると思うけれども。

ジャック/ジョン(フォーク歌手後に牧師)・・・クリスチャン・ベール
ジュード(ロック・スター)・・・ケイト・ブランシェット
ウディ(放浪者)・・・マーカス・カール・フランクリン
ビリー(無法者)・・・リチャードギア
ロビー(俳優)・・・ヒース・レジャー
アーサー(詩人)・・・ベン・ウィショー




ケイト・ブランシェットは、本当になりきっていましたね〜。男にしかみえませぬ・・・。
しかも、フォークからロックにスタイルを変えて、ファンのブーイングをうけまくっても
自分の信念を曲げない姿は、とってもかっこよく、ロック・スターそのもの。
これでオスカー助演女優賞にノミネートってのは、納得。

あと、恋愛と結婚というプライベートなパートを演じたヒース・レジャーとシャルロット・ゲンズブールが
しっとりとした大人の雰囲気で凄く素敵だったやっぱり、死ぬのが早すぎよ、ヒース。

そして、バットマンことクリスチャン・ベールも、全然違う雰囲気でびっくり。
この人も化ける役者ですね。

ま。私は「knocking on  heaven's door」のオリジナルが
ボブ・ディランだったことすら知らなかったので・・・(恥)
あまりこの映画の真の面白さを味わいきれていないかと思いますが、
それでも十分に楽しめ、全編に流れる彼の曲はあらためていい歌だと思います。


「私は、ひとりの他者である」というランボーの言葉が象徴的。

他人の尺度は必要ないし、興味もない。誰の代弁もしない。
カテゴライズされることに対して徹底的に抗う。
ただ、自分の中から湧き上がってくる想いに真摯に向かいあい、表現するだけ。
枠の中におさめようしても、とらえようとした瞬間に、もうそこに彼はいない。

「I'm not there.」

『WALL・E/ウォーリー』


好き度:★★★★☆
「WALL・E」
荒廃しきった29世紀の地球で、孤独にゴミを片付けるロポット、ウォーリー。
ウォーリーは、目の前に突然、現れた美しい最先端のロポット、イヴに一目惚れ・・・。

2009年映画始めはコレ
恥ずかしながらピクサー映画はあんまり見ていないのですが、
「これ?実写だっけ?」と思うくらいのアニメーションのクオリティの高さにびっくりです。
なんというウォーリーの愛らしさ!無機質な造形なのに、これだけ感情表現が豊かで、
身もだえするほど愛嬌があるのは何故なの〜

ウォーリーは、700年もの間、ず〜っとひとりぼっちで、人間たちが捨てていったゴミを
せっせとせっせと片付けていて。
しかも、おもちゃや、ZIPPOのライターや、カセットテープや、電球やらをゴミとは区別して、
宝物のようにコレクションしちゃってる。
黙々と働いた後には、家に帰り、キャタピラを脱いで(笑)
くつろぎながらビデオを見るのが唯一の楽しみ。
それは遠い昔のミュージカル映画「ハロー・ドーリー!」
(未見ですが、ジーン・ケリー監督の1969年の作品なんですね。)
「Put On Your Sunday Clothes」って思わず踊りだしたくなるようないい曲!


 


タイヤホイールを帽子にみたてて、ステップを踏んでみたり、
映画の主人公のように、いつの日か好きな相手とそっと手をつなぐことを夢見ている・・・・。
もうこのつかみで、メロメロですわ・・・。私でよければ、手、つなぐよ?・・・みたいな

そんなウォーリーの目の前に突如現れるのが最先端の美しいロポット「イヴ」。
いわゆるツンデレ系美女?に恋しちゃうウォーリーがまたいじらしく・・・。
最先端のファッションに身を包んだ、美しく気高い高嶺の花に、
みばえはしないし、ドジだけれど、純粋でまっすぐに気持ちをぶつける心優しい男の子の図。
ありがちなロマコメみたいだけれど、これがロポット同士だと新鮮!

イヴが静止していた間に、ウォーリーがアメニモ、カゼニモ、カミナリニモマケズ
ずっとイヴに寄り添っていた様子を、セキュリティ・カメラに記録されていたデータを見て
彼女が後から知るってところは、にくいくらい上手い〜。そりゃ、ほだされますわね。
心が通い合った二人の宇宙遊泳のシーンは、どんなラブストーリー物よりも、
ロマンチックで美しくて、泣けちゃうくらい胸に響きます。

宇宙船のシーン以降、人間がからんでからはちょっと強引に物語を進めすぎのような気もしましたが、
「2001年宇宙の旅」のオマージュのような艦長vsオートの小競り合いは楽しかった
ちなみに、宇宙船の館内放送の声は、シガニー・ウィーバーなのだけれど、
「エイリアン」の中に登場するものとまったく同じようにやっているそう。気づかなかった・・・。

そして、ラストシーン。
「え?あなたが泣く?」と軽くひかれましたが、な、泣くよね?
それまでのウォーリーの思いを思うと、こみあげますよ〜 


映画で流れたサッチモの名曲「La vie en Rose」 もしみじみ〜。
ウォーリーのイヴに対する恋心のようですね

Give your heart and soul to me

And life will always be la vie en rose・・・

優しい余韻と、「ウォ〜リィ~」という響きがいつまでも心地よく残る映画です

『英国王給仕人に乾杯!』


好き度:★★★★☆
OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE/I SERVED THE KING OF ENGLAND」
背丈は小さくても百万長者になるという大きな夢を抱く青年、ヤン(イヴァン・バルネフ)。
田舎町のホテルでレストランの見習い給仕となった彼は、順調に出世を重ねて
いつしかプラハ随一の“ホテル・パリ”で主任給仕となる。
一方、ナチスの台頭で、やがてプラハもナチスの占領下となっていく。
そんな中、ドイツ人女性リーザと出会い、恋に落ちるヤンだったが…。

小国チェコの激動の20世紀現代史を、背の小さな給仕人ヤンの目から描く。

人好きのする容姿と性格と、持ち前の利発さから、ヤンがトントン拍子に出世していく
冒頭からのシーンは、とっても楽しい。
母性本能をくすぐるのか、次々に現れる美女にもモテモテ(笑)

とうとう、ホテル・パリのレストランの給仕となったヤンは、
そこで自称「英国王の給仕人」だったという名給仕長スクシーヴァネクと出会う。
彼は客を見ただけで何をオーダーするかがわかってしまう程、究極のプロフェッショナル。



彼のことを尊敬するヤンは給仕人としての腕をメキメキとあげていく。
客のテーブルの間をトレーを持ち、くるくる回りワルツを踊るかのように優雅にサーブしていくヤン。
このレストランって、本当に美味しくて楽しい時間を過ごせそうな素敵な場所なんだよね。

しかし、ナチスに占領されて、街の様子は一変する。
美しいプラハの街に飾られるハーケンクロイツの旗のなんと無粋なこと。

ナチスの占領に断固反対する誇り高き給仕長は、レストランにナチスの将校が来ても
ドイツ語がわからない振りをする。
それでもわめく将校に対して、最後に「ドイツ語はわかりません!」とドイツ語で毅然と返す。
結局、反乱分子としてゲシュタポに逮捕されることに・・・・。

そして、最初からヤンに目をかけてくれていたお金持ちなユダヤ人も
強制収用所に移送されることになる。
二人の出会いのシーンは、走り出す列車に向けてヤンが彼におつりを渡そうと
一生懸命走るが届かず、ちゃっかりおつりを自分のものにしちゃう(笑)
どこかコミカルであったこの出会いと同じようなシチュエーションなのに、
二人の別れのシーンは、切なくてぐっとくる。

一方、ヤンはナチスの軍人であるドイツ人女性と恋に落ち結婚したため、
迫害を受けることもなく人生は順風満帆。
お金持ちになる夢も実現することになるのだが・・・・。

客観的にみれば、チェコ人の風上におけないのだけれど、
自分より小さな彼女を愛し、幸せになるために彼は一生懸命努力しただけなのだ。

老年となったヤンが、廃屋を綺麗にし鏡をいくつも部屋に並べ、映る自分の姿を見て、
過去を反芻するシーンは美しい。

描かれている時代背景は暗いものなので、いくらでも重苦しく描けると思うけど
映画のトーンは軽妙で優雅でどこか可笑しい。
だからこそ、そんな時代に翻弄されながらも生きてきたヤンの人生が、しみじみと伝わってくる。



チェコはピルスナー発祥の地だそうで、ビールが美味しい国なんですね。
なるほど、色々なシーンで、美味しそうなビールがジョッキに注がれる。
最後にビールを湛えたジョッキ越しにヤンが見たものは・・・・。
人生は、ビールのようにほろ苦く、そして味わい深い・・・・。

『永遠のこどもたち』


好き度:★★★★☆
「EL ORFANATO」
ラウラ(ベレン・ルエダ)は、子供時代をすごした海辺の孤児院を買い取り、
夫の医師・カルロス(フェルナンド・カヨ)と7歳の息子・シモン(ロジェール・プリンセプ)と共に、
移り住む。
障害を持つ子供たちのためのホームとして再建する夢を実現するために。
シモンは、館の中で「目に見えないともだち」と会話し遊ぶことに夢中なっていたが、
いつもの空想癖だとラウラは気にもとめていなかった。
そんなある日、シモンが忽然と姿を消してしまう・・・・。

昨年みた中でもっとも記憶に残る映画「パンズ・ラビリンス」のギジェルモ・デル・トロが製作をつとめ、
監督はこれがデビュー作のJ.A.バヨナ。アカデミー外国映画賞のスペイン代表作品だそう。

壁紙が子供の手で破かれていき、そこに文字が表れるオープニング・クレジットから、
かなりセンスがいいな〜とワクワク。

30年前、ラウラが友達と孤児院の庭で楽しそうにあそぶ光景は、とてものどかで美しい。
「だるまさんが、ころんだ」って、スペインでは
「Uno, dos, tres,  toca la pared」(1,2,3 壁を叩け)というのね。



そんな楽しい思い出がある孤児院だった洋館は、いまや古く、いかにも何かでそうな雰囲気・・・。
それに加え、雷の音、風でしまる窓の音、床がきしむ音などを非常に効果的に使い、
(ちょっと音が大きすぎる感じがしましたが)ラウラと同じように「何かが家の中にいる」気配を感じる。
それだけで、怖がりの私は、もうびくびく(苦笑)
(1回だけ「ひゃ〜っ!!」と叫んじゃいましたが・・・・。)
でも、どこか夢の中にいるように映像が幻想的で美しいので、ついついみいってしまう。

忽然と姿を消した息子を必死で探し続ける母親の強い愛情には心うたれる。
シモンがいっていた「見えないこどもたち」とコンタクトをとろうと霊媒師にも助力を願い、
スピリチュアルなものに懐疑的な夫と微妙な溝ができはじめ、
焦燥感と不安でぼろぼろになりながらも、断固息子を取り戻すという想いはくじけることはない。
だって、シモンって髪の毛がくりくりしてい本当に可愛いんだもの。
ラウラと一緒に宝探しゲームをするシーンが好き。それが、後につながるんだけど。

これ以外にも、ちょっとした映像や音や台詞が、全て伏線になっていて収束される結末はお見事。
明らかになるのはとても切ない事実で胸が痛くなるのですが、
同時に幸福感も感じられるラストシーンに、またもや唸りました。

素晴らしいですね。ますます、ベスト10選出が難しくなってきた・・・。

『エグザイル/絆』


好き度:★★★★☆
「Exiled 放・逐」
中国返還を目前にしたマカオ。
ボスを銃撃して逃亡していたウー(ニック・チョン)を、組織の命令で殺しにきた
ブレイズ(アンソニー・ウォン)、ファット(ラム・シュー)。
ウーの身を守ろうとするタイ(フランシス・ン)、キャット(ロイ・チョン)。
今は敵味方にわかれているが、ウーの家で再会した5人は、昔からの仲間だった・・・・。

キスをする度に、目を閉じるのは〜 エグザイルの主演映画か〜・・・・って違! 

「香港の鬼才」ジョニー・トー監督作品は初めてなのですが、いいですね〜。
ガンアクションシーンが芸術的に美しい、非常に好みの映画でした。

舞台となるマカオの街の少し古い欧米の雰囲気を感じさせるたたずまいがとても素敵です。
行ったことがないんだけれど、中国に返還された今も、こんな美しい街なのかな。

冒頭のウーの家での、超接近室内銃撃シーンで、まずやられます。

狭い室内で、5人が対峙する。誰が一番早く銃を抜くか?恐ろしいまでの緊迫感に息を呑む。
1人が銃に手をかけるやいなや、他の4人も同時に手にし、銃撃が始まる。
スローモーションで描かれるガンアクションシーンは、美しい舞を見ているかのよう。
風にたなびくカーテン、弾を受け飛び散る壁の破片、男たちの軽やかで美しい身のこなし。
そこに突然、隣室から聞こえてくる赤ん坊の泣き声。そして、ピタっとやむ銃声。
一連の流れに、本当にうっとりする。

後にでてくる病院での銃撃シーンなんて、もう美しすぎてため息がでる

この映画は脚本がなかったそうなので、ところどころ、エピソードが中途半端だったりするのですが、
そんなことはどうだっていいの。

なんの見返りも求めず、親友との約束を果たすために、命を賭ける裏社会の男たちの
しびれるようなかっこよさと、美しい映像に、ただただ、酔えばいいのです

『オリンダのリストランテ』


好き度:★★★★☆

「Herencia」
ブエノスアイレスの街で小さな食堂を女手ひとつで切り盛りするオリンダ(リタ・コルテセ)。
彼女の前に、昔の恋人を探してはるばるドイツから来た青年ピーター(アドリアン・ウィツケ)が
現れる。
なりゆきでピーターの面倒をみることになったオリンダは、彼との交流を通じて
自分の人生をみつめなおすことになる・・・・。

スペイン語の映画ってやっぱり語感がとっても心地よくて好き
オリンダが、お皿をしょっちゅう割るウェイターにキレてまくしたてるのも
機関銃のような迫力があるんだけれど、テンポよくて楽しい(笑)

レストランが舞台の映画って楽しいね〜。
くつろげる美味しい食事ができる場所って、会話弾んだり、笑ったり、怒ったり、人の感情が豊かになる。
どこかよそよそしいブエノスアイレスの街角で、
オリンダのお店はそんな暖かさをかもしだしていたのだろうと思う。
だから、とおりすがりの旅人であるピーターも立ち寄りたくなったんじゃないかな。

ありったけのボキャブラリーを駆使して、たどたどしいスペイン語で
必死にコミュニケーションをとろうとするピーターに、感情移入。
メキシコに行ったばかりの時の自分を思い出してしまった。
言葉が通じないのって本当にもどかしくて、
結局は普段はみせない感情までも曝け出すことをしないと理解してもらえないんだよね。
「え?私ってこんなにオープンマインドだっけ?」なんて思いながら・・・。
しかし、その葛藤をのりこえてこそ、初めて相手とわかりあえたりする。

オリンダとピーターが、あったかな交流ができたのも、言葉が通じない分ぶつかりあえたからではないかな。

写真1枚で彼女を探しにきたピーターの一生懸命さに、オリンダもかつての自分を思い出す。
女手ひとつで移民として異国でやってきたけれども、日々の多忙さに紛れて、
本当に自分の求めているものについて考えることを忘れていた彼女にとって
ピーターとの出会いは、一種の起爆剤になるわけです。

人生は短い。だからこそ、自分の幸せを求めなきゃね〜!

ピーターの粋なはからいによって、オリンダの想いをフェデリコが知るシーンも素敵だったな〜。


しかし、この映画、とにかく食べ物が美味しそうでした。罪!!
映画にでてきたトマトソースのニョッキが猛烈に食べたくなりましたよ〜。
(ニョッキがなかったので、結局ペンネ・アラビアータになっちゃいましたが

『アイアンマン』


好き度:★★★☆☆ 

軍事企業の社長で、億万長者かつ、天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー Jr.)は、
新兵器のデモ実験で訪問したアフガニスタンでゲリラに拉致され、兵器開発を強要される。
彼は医師インセンと共に兵器開発をするフリをしながら脱出用のパワードスーツを製作し、
命からがらの脱出を果たす。
帰国後トニーは自社の軍事産業からの撤退を発表。
新型パワードスーツの開発に没頭し、自ら「アイアンマン」となってテロ撲滅にのりだす。

これまた、期待以上に面白かったです!
アフガニスタンの内戦時にタリバンに武器提供していたのは、アメリカの軍事企業で、
その後、自らが売った武器で力をつけたテログループにアメリカ自身が攻撃されるというのは
現実社会でまさに起こっていることなので、トニーが自社の武器がゲリラ組織によって使われ、
アメリカの若者がそれに吹き飛ばされるの見たことで、兵器開発の撤退を決心するというのは
説得力あると思う。



しかし、この映画は私にとって、「ざ・なつかし〜!!」です。

ひょうひょうとしてスマートで大人の色気たっぷりにヒーローを演じるRDJがよい!
チャーリー・チャップリンが乗り移ったかのような本当にそっくりの演技をみせた「チャーリー」で、
この年代で一番うまい役者さんだな〜と思ったのを覚えています。
その後、ドラッグで逮捕されたり入退院を繰り返したり、しばらく目立つ作品にはでていなかったのですが、
この作品の大ヒットで、完全復帰ですね〜!お帰り!


そして。
トニー・スタークを陰謀ではめるオバディアは、なんとジェフ・ブリッジス!
スキン・ヘッドで、体も大きく、ずいぶん印象が違っていたので気づきませんでした

大好きな映画 「恋のゆくえ〜ファビュラス・ベーカー・ボーイズ」!
この映画のミシェル・ファイファーはとても美しかったですが、ジェフ・ブリッジスも美しかった!
あの繊細でセクシーなピアニストの役、好きだったんだよね〜。

こんなかんじ。






ラストの続編告知(?)に出ていたのがサミュエル・L・ジャクソン!!
アベンジャーズの指揮官という設定だそう。
この人もしばらく、見ていなかったのだけれど、最近、なにかにでてましたっけ?

アイアンマンの続編製作後、最終的には
マーベル・コミックのヒーローが集結した「アベンジャーズ」を集大成として製作するみたいですね。

大人の私でも期待でワクワクします

『ウォンテッド』


好き度:★★★☆☆
 
大味なアクション映画は辟易気味なのですが、期待以上に面白かった!
ストーリーを真剣に追いかける作品ではないですが、
最初は、気弱で同僚と浮気している彼女や、いやみな上司にもなんにもいえない主人公が
地獄の猛特訓を受け凄腕の暗殺者になっていく過程は、ベタですがわくわくしますよ〜。

しかし、なんといってもこの映画はアンジーのかっこよさに尽きますね。
一体、体脂肪率何%なのよ!ってぐらい無駄なお肉のない肢体・・・・。うっとり。
ラストも男前で素敵でした。

そして、名優モーガンフリーマン。
この人の重厚な存在感は、本人を仙人にも、真逆の大悪党にも見せる。不思議です。

アクションは、最初のカーチェイスのシーンが好きだったな〜。
アンジーの超絶ドライビングテクニックが楽しすぎ。

・・・・回復風呂ほしいな〜。(手抜きな感想ですみません・・・・)

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